就職活動のピークを過ぎても内定を一つももらっていない、いわゆる「無い内定」になってしまったときは、どのように行動すればいいのでしょうか。考えられる選択肢4つを紹介します。
1.留年する
多くの学生が最初に思い浮かべるのが、「留年して、来年もう一度就職活動をする」という選択肢。無い内定で気持ちが追い詰められているときは、来年またチャンスがある!と未来に希望を託すことは心の余裕につながります。しかしながら、留年した一年を大した努力もせずに過ごしたら、全く意味はありません。自分が「内定を取ることのできなかった留年生」というハンディキャップを背負っていることを自覚し、それを埋めるだけの力を身に着けることが求められます。無い内定の原因分析と改善策の考案、企業研究の徹底、インターンへの参加、新聞や書籍でビジネスや世界情勢についての知見を深めること等をやりましょう。自分と企業のことをよく理解できていたら、その分自分に合った企業に入社できる確率が高まります。
2.留学する
語学力に多少の自信があるなら、半年間や一年間、海外に留学することも選択肢の一つです。やっていることは一年卒業を延ばし就活に再チャレンジするという留年とさほど変わらないことですが、その間に異文化交流の経験ができるので、上手くアピールできれば就活に有利になります。その際に気を付けてほしいのは、きちんとした目的意識を持って留学に臨むということです。行けばどうにかなるだろうという考えは甘いです。留学は、自分の選択次第で人と交流せずに過ごすことも日本人とばかりつるむこともできてしまいます。大切な留学期間を有意義に過ごすために、「TOEFLl iBT 100点以上を目指す」や「心理学を本場アメリカで本格的に学ぶ」等、明確な目標を持ちましょう。
3.内定が出るまで就活を続ける
就活のピークが過ぎたといっても、求人が無くなったというわけではありません。募集中の企業を探し、内定が出るまで就活を続けるのも選択肢です。周りに就活を続けている人が少なくなり、求人も減少していく中での就活は、精神的に追い詰められることもあるでしょう。しかし、その厳しい状況で諦めずに就活を続けていることが、粘り強いということで評価されることも多々あります。ナビサイトや就活エージェントをフル活用すれば、まだまだ優良企業は残っています。早々と就職留年を決めてしまうより、できるところまで現役での就活を続け、限界が来たと思ったときに次の打つ手を考えてもまだ遅くはありません。
4.就職浪人する
留年をせずに一旦大学を卒業し、既卒として就職活動をする就職浪人という選択肢もあります。就職浪人に関しては、明確な目的が無いならば避けることをお勧めします。日本は新卒第一主義と言われているほど、新卒とそれ以外との扱いが違います。既卒では、求人の応募条件に当てはまらず、エントリーシートさえ受けつけてくれないことも多々あります。お金はかかっても、新卒として就活できる留年を選んだ方が結局は得になることが多いです。もし、何らかの事情で就職浪人を選択するならば、上記3つの選択肢以上に覚悟を持って臨みましょう。既卒というのは大きなハンディキャップですが、考えようによると、その大きな逆境を乗り越えることができれば強力なアピールポイントになります。既卒であろうと、結局は実力がありさえすれば企業には関係ありません。
まとめ
ここまで、無い内定になってしまった場合の選択肢を紹介してきましたが、読んで頂ければ分かるように、楽な選択肢は一つもありません。そもそも人生というものが楽なものではない以上、それは仕方のないことです。早々と内定を決めて楽しそうに見える同級生たちにもいつか辛く苦しいことがやってきます。考えようによっては、人生の早い段階でピンチに直面できるということは、ラッキーなことなのです。若ければ若いほど、軌道修正は容易です。このピンチに向き合い、味わい尽くしましょう。きっと上手くいきます。