就職活動に出遅れたことに気づき、遅れを取り戻したい!と思ったとき、内定を獲得するためにどうすればいいのでしょうか。時期別に紹介します。
バターン1 大学3年生の6月1日から7月上旬まで
経団連の決めたルールでは、就職活動の面接解禁日は6月1日となっています。実際はこのルールを守らないで面接を進めている企業も多いですが、就活生の中にはルールを信じて5月中は面接に呼ばれずに過ごし、6月1日になって他の就活生が早くも内定を取り始めていくのを目の当たりし、自分は出遅れていると感じる人もいることでしょう。
6月1日から7月上旬ごろまでで、自分の遅れを取り戻したいと思う就活生は、①持ち駒は10社を切らない、②二次募集に応募する、ことを意識して取り組みましょう。
①持ち駒は10社を切らないというのは、ESの結果待ち、面接の結果待ちなど、選考中の企業を最低10社は持つようにする、ということです。もし10社持ち駒が無いならば、②二次募集に応募する、などして、新たな持ち駒を増やしましょう。二次募集は、6月後半ごろから順次始まります。
パターン2 7月中旬から9月30日まで
6月から7月上旬までの面接ピーク時に残念ながら内定を取ることが出来なかった場合、7月中旬以降、つまり夏休み中にも就職活動をしていくことになります。
7月中旬から9月30日までの就職活動で意識するといいのは、①長期戦になることを覚悟する、②コンスタントに求人に応募し続ける、ということです。
①長期戦になることを覚悟する、というのは、7月上旬までの就活ピーク時とは異なり、段々と求人の数が減少していく分、受けられる企業の数が少なくなり、必然的に内定を取るまで長くかってしまうことになる、ということです。長い間なかなか内定が取れないと精神的に辛くなってしまうかもしれませんが、自分が内定を取れない一因は就活の構造にある、と考えて気持ちを強く持ちましょう。また、長期間の就活で疲れてしまうかもしれませんが、②コンスタントに求人に応募し続けるようにしましょう。一般的に就活は受ければ受けるほど合格率が上がっていくと言われます。あまり乗り気ではなくてもとりあえず面接に赴き、本番を沢山経験することは無駄ではありません。
また、8月のお盆前と9月上旬は比較的多くの企業が求人を出すことも覚えておきましょう。なぜなら、8月のお盆前は、「お盆休みに入る前に採用を終わらせたい」、9月上旬は、「10月1日の内定式までに採用予定人数まで新卒を取りたい」という企業の思惑があるからです。よって、この2つの時期には、ナビサイト等をよくチェックしましょう。有名企業の求人も出ていることがあります。
パターン3 10月1日以降
10月1日以降の就活は、基本的に夏休み中の就活と同様に求人数が多くない中での戦いとなります。そこで意識しておいて欲しいのは、①「業種・職種」だけではない視点で企業を選んでみる、ということです。就活のピーク時を過ぎると、求人数は減少していきます。今まで業界や職種を絞って就活していた人もそのこだわりはいったん忘れて、幅広い業界・職種を受けてみましょう。
言い換えると、この際の企業選びのポイントは、「業界・職種」ではなく「働きやすさ」を重視してみる、ということです。「働きやすさ」とは具体的に、離職率が低い、休みがちゃんと取れる、能力が正当に評価される、社員の人柄が良い、等のことを指します。会社四季報や企業ホームページなどで公開されているデータを調べ、会社説明会や面接時には社員の雰囲気をチェックし、気になることを質問してみましょう。上記の「働きやすさ」全てを兼ね備えた完璧な会社はそうそう見つからないかもしれませんが、自分の働くうえでの価値観と近いところにある会社はきっと見つかります。
まとめ
出遅れてしまった場合の就活で共通して大切なことは、とにかく求人を探し、多くの企業に応募することです。
求人を探しにくくなってきている時期だからこそ、就活エージェント等を利用して、プロの力を借りるのも良いでしょう。一般的な就活エージェントは、企業に応募してから内定をとるまでの間、無料で内定を取るための支援をしてくれます。例えば「秋冬採用ナビ」は、秋採用・冬採用に特化したナビサイトで、登録し、求人に応募すると、就活エージェントが面接のアドバイスをしてくれるだけでなく、自分に合いそうな求人を紹介してくれます。エージェントが自分に合わないと感じたら、また新たな求人に応募すれば、違うエージェントに変えることもできます。
様々な手段を使い、企業にアプローチし、内定獲得を目指しましょう。