周りと同じように就活していたはずなのに、就活のピーク時を過ぎてもまだ内定が無いのはどうしてなのでしょう。実はそのような人には、共通点があります。ここでは、その共通の理由とそれに対する対策を紹介します。
1.自分を知らなさすぎる
自分がアピールしたい(すべき)本来の自分と、面接官にあなたが見せている姿にズレはないでしょうか。面接で、本当にうまく自分を表現できているのでしょうか。実は、外見で損をしていることに気が付かず、就活がうまくいっていない人がいます。「外見で損」というのは、もちろん容姿のことをいっているのではありません。例えば、すごくおとなしそうで内気に見えるけれど、実はとてもアグレッシブな性格である。とか、軽くてチャラチャラして見える外見だけど、大変マジメで頑張り屋さんだ。など、外見と内面にギャップがある人がたくさんいます。ですが就活の面接では、最初は外見(見た目の第一印象)で判断されますから、そこからうまく自分の売りである内面の部分を自分でアピールできないと勝ち抜けません。内面は、まず自分のことを知り、それを外に出して伝えなければ、面接官にはわからないものだからです。
「自分を知らなさすぎること」への対策
就活でアピールしている自分の特長と「本当の自分」にズレがないかもう一度確認してみましょう。また、外見と「自分のアピールしている特長」にギャップが無いのかも確かめてみましょう。外見からではわからない、本来の素敵なあなたをうまく面接官にわかってもらえることこそが、就活の成功への一歩です。また、外見を少し意識して変えてみるのも効果的です。表情一つで印象は変えることができます。外見と違って私はもっと「こう」なんです!と思うなら、見た目の印象を変える努力をしてみてください。どう変えたらよいかわからない場合は、第三者に相談して、面接の練習をしてもらうのも手です。本来の性質やアピールしたい自分を伝えて、アドバイスをもらってください。姿勢や話すときの顔の角度といったほんの些細なことが、外から見たときの印象を作っていることを知るべきでしょう。
2.企業を知らなさすぎる
受ける企業はどのような基準で選んでいますか?「名前を知っていたから」や「なんとなくナビサイトで見かけたから」等、明確な基準を持たないでなんとなく受けてしまっている人は要注意です。なぜなら、そのようなやり方で選んだ企業は、他の多くの就活生の目にも留まる企業であるため、倍率が高く、結果的に内定を得る可能性が低くなってしまいます。日本には約150万社の企業がありますが、学生の知っている企業はせいぜい100社程と言われています。すでに名前を知っている100社の中から受ける企業を受けていたのでは、就活期間が長くなればなるほど選択肢は少なくなってしまいます。
「企業を知らなさすぎること」への対策
まず自分が知っている企業の数を増やしましょう。日本経済新聞の「企業欄」にある興味がある業界の記事を読んで自分が知らない企業を探してみたり、経済産業省が発表しているグローバルニッチトップ(GNT)企業をチェックしてみるといいでしょう。GNT企業は、中小企業でありながら、ニッチな分野で高い世界シェアを有し、優れた経営を行なっている「グローバルニッチトップ100選」として選定されたものです。高収益でグローバルニッチな企業として100社が選ばれています。
知っている企業の数を増やしたら、その中から自分の興味が持てるものを選んでどんどん受けていきましょう。理想は、常に選考中である持ち駒を最低10社は持つことです。就活のピークを過ぎると10社も持ち駒をもつことは難しいと感じるかもしれません。そのような場合は、自分で企業を探すのに加えて、就活エージェントを活用して、求人を探してもらうやり方も試してみると良いでしょう。就活エージェントは、一般には公開されていない、非公開求人を紹介してくれることもあります。正攻法だけではなく、多方面から企業にアプローチすることも心がけてみましょう。
まとめ
「自分を知らなさすぎる」のか「企業を知らなさすぎる」のか、自分のこれまでの就活を見直し、考え、対策を立ててみましょう。