企業の説明会や選考会に参加すると手書きのアンケートやエントリーシートの提出を求められることは多いです。
「参加の証明」として利用する場合もあれば、「選考書類」として判断されることも。
じっくり読まれないと思って油断していると、就活の落とし穴になります。
そもそも企業はどんな目的でアンケート提出を求めてるいのでしょうか?企業の意図とアンケートやエントリーシートを書く上でも注意すべきポイントを紹介します。
どんな目的で提出を求めているの?
参加の記録として
新卒採用のピークである3~5月にかけては一度の説明会で数十名から多くて数百名の学生が参加します。受付でチェックをしていても予約があった学生が参加しているかどうか漏れてしまうことも。そのためアンケートを参加の記録として残しておきます。
説明会や選考会参加後の志望度を知りたい
人事からすれば学生の会社への志望度は気になるところです。説明会に参加してどのくらい会社に興味を持っているのか。会社のどんなところに惹かれているのか。今後の選考で学生を口説いていくための材料として参考にしています。
顧客の声として
一方で学生のアンケートは顧客の声でもあります。説明会や選考会は企業をアピールする大事な場面です。満足度の高いポイントをより生かしていく、満足度が低いものがあれば今後改善していきます。来年の説明会や選考会でどんな情報提供をしていくか、どう内容を改善していくかに利用されます。
思考力や書く力を判断したい
文章にはその人の思考力や知識量が現れます。参加型の説明会では学生の頭の中(考えていること・思考力)は見えません。アウトプットさせることでよりその学生を知ることができます。アンケートでどんな言葉を使うか、どんな表現で表すか、そもそも漢字で書いているかでその人のレベルが判断できます。相手に伝わりやすい表現で書いているか、学生であっても文章が陳腐過ぎないかなども気を付けたいポイントです。
どんな学生なのか知るため
文章はその人の思考力だけでなく、性格や人間性も見ることできます。文章の表現の柔らかさや使う言葉の特徴など。その人の性格や価値観などを感じることができます。また手書きの場合は筆跡などからも学生の特徴が判断できる、なんていう説も。
面接準備の資料として
説明会などで提出した書類はその後の選考で利用されることが多いです。人事から面接官へ事前情報として手渡されます。面接官は学生が書いたアンケートを見て面接の事前準備をします。面接は第一印象が重要と言いますが、それ以前に説明会で書いたアンケートが第一印象として評価されています。
気を付けるべきポイントは?
丁寧に書く
字が綺麗かどうかよりも丁寧に書いているかが重要です。急いで殴り書き、走り書きになっていないか。書いているときの感情は文字の丁寧さに出てしまうもの。誤字も塗りつぶしたりせず、二重線や修正機で消しているか。読む人のことを考えて丁寧に書きましょう。
余白を作らない
用意されているスペースはすべて文字で埋める。その企業への興味や熱意が大きいということを文章量でアピールしよう。余白が多いと、興味がないという印象につながりかねません。
抽象的な表現ではなく具体的に
他の学生と同じような感想を書くのではなく、「なぜ志望度が上がったのか」「どんな部分に興味を持ったのか」「その理由はどんなことなのか」読む人があなたの感情や頭の中がイメージできるように具体的に伝えよう。
自由にアピールできる手段!
文章を通して自分の個性や良さをアピールするチャンスです。自分らしさを表現し印象を残そう。例えばクリエイティブな発想を求めている企業には伝えたいことを絵で表現しても良いかもしれません。
アンケート1枚を侮るなかれ!
説明会では選考結果が出ない企業も多いですが、選考は受付時や会場に入るその瞬間から始まっています。アンケートや手書き書類も選考材料の一つです。
どんなに準備をしていても、ふとした時に素の自分、普段のクセが出てしまうものです。
ありのままの自分を表現して自分に合った企業を見つけることは大切ですが
「社会人になる」という意識をもってどの場面でも見られている意識を持ちましょう。