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2019.06.19 更新

TOEIC900点なのに就活に失敗した大学生の末路

私は、就活に失敗しました。
誰もが知っている有名な大学の学生であったにも関わらず、またTOEICのスコアも900点あったにも関わらず、周りの友人達が皆内定を取り、行く会社も決まった大学4年生の6月中旬になっても、内定を一社も取ることができませんでした。高学歴かつTOEIC900点だったため、当初は「就活なんて楽勝だろ」と思っていましたが、現実はとても厳しい結果となりました。
自分の就活を振り返ってみると、いくつもの「やってはいけない」失敗を犯していました。

失敗1 ESや面接で嘘をついてしまっていた

私は、「自分は大学時代大したことをやってこなかったから、就活でアピールすることが何もない。だから、就活では、大したことをやってきたように嘘をつかなければならない」と思い込んでいました。企業の公式Webサイトに書いてある「求める人材」に自分を寄せ、本当は内向的な性格なのにも関わらず、「リーダシップ・コミュニケーション力がある」「周りを巻き込んで行動する力がある」というようなことをESに書き、面接で言っていました。嘘をついたエントリーシートが通ることもありましたが、「エントリーシート」と「実際の自分」が異なっていることを面接官に気づかれ、一次面接ではごまかすことができても、必ず二次面接や最終面接で落とされました。「ESにはコミュニケーション力があると書いてありましたが、あまりそのようには見えませんね」とそれとなく指摘されたこともあります。
就活生の頃は分かりませんでしたが、企業は「大したことある」経験をしている学生が欲しいのではありませんでした。よく考えてみれば、内定を取った私の友人達も「大した経験」をしている人は少数派で、大多数がなんとなくバイトやサークルをこなし、成績も普通の大学生でした。自分の良いところ、時には悪いところを素直に認め、正直に伝えることが、一番の内定への近道だったと今となっては思います。

失敗2 自分のことを知らなすぎた

私が就活でやってしまった2つ目の失敗は、「自分のことを知らなすぎて、自分がどんな業界/働き方に適性があるか分からなかった」というものがあります。
他人との交流があまり好きではなかったため、他人と比較して、自分の長所は何か、短所は何か、ということに気づく機会がありませんでした。また、大学では学業以外はほぼ何もやらず、バイトも短期間で辞めてしまっていました。そのため、人生経験が少なく、自分の得意なこと、不得意なことも何か分かりませんでした。そのため、自分の働く場所を選ぶ際に、自分がどの企業に適性があるのか、ということが全く分かりませんでした。就活では、親の意向に従って、グローバルメーカーの営業職などを見ていましたが、今から考えれば、自分に適性がない業界だったと思っています。
大学時代に、多様な人との交流し、たくさんの経験をしていれば、もう少し自分のことを知れていたのではないか、と今になって後悔しています。

失敗3 応募した企業が少なすぎた

もう一つの失敗は、エントリーシートを出した企業の数が少なすぎた、その上、大手有名企業しか受けなかった、というものです。
大学4年生の6月末時点で、私の総エントリー数は、誰もが知っているような有名企業15社ほど、ととても少なかったです。他の就活生を見ていると、最低でも30社、多くて50社程度出している人がほとんどでした。ただでさえ倍率の高い有名企業に絞ってしまっていたので、エントリーシートで落ちることもざらにありました。
場数を踏む、という意味でも、中小企業、有名企業のグループ会社等を含めて、もっと受けておくべきだったと思います。

就活に失敗した大学生の末路

結局、6月末まで内定ゼロだった私は、7月に就活を支援してくれる塾に入り、一から就活をやり直しました。
嘘をつくことはやめ、自己分析を行い自分に向いていそうな仕事を考える作業を夏休みの間ずっと行い、夏採用・秋採用で募集している企業を探して応募していきました。
なんとか、9月末、内定式の5日前に一社から内定をもらうことができ、就活を終わらせることができました。私が就活をした年は「売り手市場」だったため、夏採用・秋採用をしている企業も多くあり、運良く内定が取れたと思っています。しかし、就職氷河期だったら、内定のないまま卒業を迎えることもありえたと思っています。
就活生の皆さんは、私みたいにならないために早めに就活の準備をしてほしいと思います。もし、私と同じように「就活に失敗した」と思っている人がいれば、諦めずに夏採用・秋採用・冬採用に挑戦することをおすすめします。また、自分一人だけで就活をやらず、就活に詳しい人を味方につけて、アドバイスをもらいながら進めると良いと思います。
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